週末に見たい1本の映画

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私たちの知らなかったお母さん



人間だもの他人がどう思っているのか気になりますよね。最近髪の毛を切ってもらったのですが、誰かが僕の頭を見ながらヒソヒソ話していると心配になります。「なに、あの髪型ウケるんですけどー」なんて言われていたらどうしよう。他人のことは気にするなと言われても気になります。考えてみると、家族にも自分はどう思われているのか気になるかもしれません。一番近くにいる他人だからでしょうか。

いや、むしろ自分のことをよく知っている人だからだと思います。反対はどうでしょう。家族は、特に両親は僕のことをよく知っているかもしれないけど、僕は家族のことをあまりよく知りません。一番近くにいて長く時間を過ごしているはずなのに。10代のときは何も知らなかった自分が恥ずかしかったり、悲しかったりしました。

でも『いつか眠りにつく前に』で、メリル・ストリープ演じるライラおばあちゃんがこう言っています。家族であってもすべては知ることができない。人間は謎めいた生物よ。

すべてを知っていると思い込んでいるから、辛くなるんですよね。知らない部分が多くあるのは当たり前のこと。すべてを知ることができないのだと分かると、映画の登場人物のように気持ちが軽くなりました。陰鬱なシーンが多い映画ですが、それでも根底には愛があふれています。家族のことがよく分からなくなってしまったときに見てもらいたい作品です。

それでは良い週末をお過ごしください。

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凡人の苦悩



アメリカでは目の大きな子供が描かれた絵画が大流行しました。その目の大きさは尋常じゃありません。まるで日本の少女漫画ほどの大きさです。大きな瞳を描いたのはマーガレット・キーン。しかし、誰もマーガレットが描いたとは思っていませんでした。マーガレットの夫ウォルター・キーンが作者として新聞やテレビに取り上げられたからです。

黒柳徹子ヘアの巨大おばあちゃんのようにウォルターはマーガレットから名前を奪い、マーガレットの絵を自分のものにしてしまいます。なぜこんなことになったのでしょう。この問いが『ビック・アイズ』の面白味の一つです。理由は3つあると思うのですが、全部言ってしまうと映画を見る楽しみがなくなってしまうので1つだけ。

多くの人が毎日会社に出勤して、粉骨砕身してお給料をもらっていると思います。けれども、誰でも一度は創造的な仕事をしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。認めなければ餓死という厳しい世界ですが、自分の能力が認められたら脚光を浴びることができます。かっこいいですよね。芸術家という職業はまさしく創造的な仕事で、芸術家として生計を立てることは僕も夢でした。

ウォルターは自分には絵の才能がないことを分かっているけれども、芸術家に対する憧れがあった。芸術家のように振る舞いたかったんですね。そのために、マーガレットにゴースト・ペインターになってもらうなんて馬鹿げていますよね。でも、僕自身も芸術家になることが夢であったりしたので、ただ笑ったり憎んだりすることができませんでした。

最近のディズニー作品のような男性から解放されていく女性を中心に描いていますが、芸術家に憧れる中身のない男の虚しさ・可笑しさ・苦悩を描いてもいるので、とても楽しめました。

それでは良い週末をお過ごしください。

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世界とつながる幸せ



主人公のアメリはちょっと変わった女の子。学校にも行かず、成人するまで両親以外の誰とも交流をしませんでした。人とのコミュニケーションのとり方が分からず、孤立してしまいます。ちなみに、僕もコミュニケーションをとるのが苦手です。

人とどうやってコミュニケーションをとったら良いか分からないだけで、孤立することを望んでいるわけではありません。むしろ『ウォルト・ディズニーの約束』のトラヴァース夫人のように、世界と繋がりたいと願っています。アメリは世界と繋がるために周りの人々を幸せにします。もちろん、その人に知られないように。

僕が良いなあと思ったのは、アメリが家に引きこもってしまったお父さんのためにしてあげたことです。お父さんの人形、ドワーフがある日庭から消えてしまいました。お父さんの元には写真が送られてきます。その写真には自由の女神像と一緒に映るドワーフの姿が。その後も世界の名所と一緒に映るドワーフの姿が送られてきます。実はアメリが人形を黙って持ち出して、知り合いのCAに世界各所の名所とドワーフを一緒に写して欲しいと頼んだのです。

お父さんからしてみたら、ドワーフがまるで『トイ・ストーリー』の人形たちのように、人間が知らない所で生きているように見えています。生を宿していないはずのドワーフが世界をめぐることによって、元を離れてから、自分がどこにいるのか写真を送ることで報告までしてくれるのです。現実離れした、おとぎ話の世界の中に迷い込んでしまったかのようで胸が躍ります。

コミュニケーションは上手にとれないけれど、アメリはアメリのやり方で自分と世界とを結びつけていきます。その方法はどれも想像力豊かで、ファンタスティック。僕が好きな『エターナル・サンシャイン』に通じる映像の楽しさもあり、大満足でした。

それでは良い週末をお過ごしください。


拍手、コメントしてくださると嬉しいです。よろしくお願いします\(^^)/

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可愛い、元セレブ女



今週はプライドの高い女が過去の栄華に苦しむという映画を紹介します。この女性、ジャスミンを演じるのはケイト・ブランシェット。彼女の顔立ちは品が良く、高貴なイメージのある美しい人です。2008年には『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でブラピの恋人、デイジーを演じていました。

オープニングは空港から始まります。そこに現れたのはお金持ちのオーラ漂う女性ジャスミン。そんな彼女が向かう先は高級ホテルではなく、なんと一般の家。ケイトのような高貴な女性が一般家庭の中にいると、ものすごく浮いてしまっていて面白い。

実は彼女、リッチな夫と離婚してしまい、無一文になってしまったのです。離婚したら慰謝料が手に入るんじゃ…というのは映画が進むにつれて分かります。なので、ファーストクラス(笑)の飛行機に乗って、妹の住む街にやってきました。裕福な生活に慣れ、セレブな奥様として生きていた彼女にとって、一般的な庶民として生きることはプライドが許しません。ことあるごとに、庶民として生きる妹や人びとを馬鹿にする発言、それどころか無視をします。

人を見下すような見栄っ張りな女性は嫌ですよね。しかし、「セレブだったからって、いい気になるなよ!」なんて怒りが込み上げてくることはありません。むしろ、彼女を可愛いとすら思ってしまいます。それはウディ・アレン監督がジャスミンを不器用で、弱さを見せることができない女性として描いたからです。高慢な女性を可愛いと思わせて、痛々しいエンディングを迎えるジャスミンを優しく見守りたくなるように導いた、ウディ・アレン監督は素晴らしいです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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明日には希望がある



チャップリンの映画って、お腹を抱えて笑えるパートと胸をしめつけるパート両方あるから、好きです。コメディパートだけだと食傷するし、悲しいパートばかり見るのは辛いです。チャップリンの作品群はそのバランスがとっても良いので、安心して何度も見ることができます。

どれも良い作品ばかりなのですが、今日紹介するのは『サーカス』です。この作品の冒頭はチャップリンの歌から始まります。そのとき画面に映るのは、空中ブランコこぎに失敗している女性が諦めそうになりながらも何度も挑戦する姿。チャップリンは、

You'll never find Rainbows, 虹は絶対に見つけられないだろう
If you're looking down, 下を見ているようなら

Life maybe be dreary,  人生は悲しいかもしれない
But never the same,  けれど、それが続くことは決してない

Some day(s), it's sunshine 晴れのときがあれば
Some day(s), it's rain, 雨のときがあるのだから

と歌っています。美しい女性の頑張る姿とチャップリンの温かい歌声にほろっとします。心が折れそうになったときは、この歌が頭の中に流れて欲しい。

そして、ほろっと涙が出そうになると、今度はチャップリンのパントマイムで抱腹絶倒します。僕の中では『サーカス』のチャップリンが一番面白いです。とくに見世物小屋のシーンはよく笑いました。生きることの喜びを味わえる、そんな一本です。

それでは良い週末をお過ごしください。

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