週末に見たい1本の映画

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チャーミングなサスペンス



『シャレード』を観る前にオードリー・ヘップバーン主演の作品を4本(『ローマの休日』、『麗しのサブリナ』、『ティファニーで朝食を』、『マイ・フェア・レディ』)観ました。どの作品も良いとは思いますが、面白いとは思いません。

でも、『シャレード』は最初から最後まで面白かったです。おそらく相手役のケーリー・グラントが良かったのだと思います。彼はこの時58歳です。渋い良い顔をしているのに、スーツを着たままシャワーを浴びたり、変顔をしたりします。普通ならイタくなってしまうのに、ケーリー・グラントがやると全然イタくない。とてもチャーミングで笑ってしまいます。

しかし映画の魅力はケーリー・グラントのシャワーシーンだけではありません。サスペンス映画としてもよく出来ています。オードリーが演じるのは夫を不慮の事故で失った女です。夫の葬儀に現れた不審な男3人は夫の財産のありかを彼女から聞き出そうとしますが、彼女は知りません。そこへ面識のない、しかも名前をコロコロ変える味方のような男が現れます。亡くなった夫の財産はどこへ行ってしまったのか。名前を変える男は味方なのか敵なのか。ハラハラすること間違いなしです。

ハラハラもしますが、チャーミングなシーン満載なので、ロマンスは好きだけどサスペンスは苦手という人にもお勧めです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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なぜ母親を殺したのか



映画の主人公キャリーは学校でいじめを受けている女子高校生です。血の繋がっている唯一の母親は聖書を手にキャリーを迫害します。どこにも居場所がありません。かなり悲惨です。そんなキャリーは超能力を使って母親の身体を包丁などで7か所も突き刺します。なぜ、そんな残虐なことをしたのでしょう。

まずキャリーの母親は聖書の通りに生きようとするコワイ人です。キャリーを罰するときに、母親は偶像のある部屋にキャリーを閉じ込めます。この偶像はキリストのように見えるのですが、ちょっと違います。まず十字架に磔になってないということ。次に体を矢で射ぬかれているということです。体を矢で射ぬかれるイメージなのはキリストではなくセバスティアヌスです。セバスティアヌスはキリスト教信者であったために、異教徒から矢を浴びることになります。

キャリーは母親から「悪魔の力」といわれた念動作用(テレキネシス)によって、キッチンにある包丁で母親の腕を壁に固定して、さらに胴体にパレットナイフなど5本の凶器を身体に突き刺します。凶器が突き刺さったキャリーの母親の姿はまさしく小部屋の偶像そのものです。

キャリーはキリスト教徒である母親から普通の女の子になることを拒否されました。初潮がくると罪を犯したからだと責められ、男の子と遊びにも行けません。だから、キャリーはキリスト教徒であるために処罰された聖セバスティアヌスと同じように、母親を殺害したのではないでしょうか。しかも、神の敵とされる「悪魔の力」によって。このシーンは残酷ですが、崇高でもあります。

それでは良い週末をお過ごしください。

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鳥の恐怖と人間の狂気



ヒッチコックが監督したのは鳥が人間を襲うという映画です。この作品でヒロインを演じているブロンド女性は『マーニー』で母親に対してコンプレックスがある女性を演じたティッピ・ヘドレンです。ヒッチコックの女性たちは勝気で、気品があふれており魅力を感じます。

主人公メラニーは自由気ままに暮らす社長令嬢です。彼女は鳥類専門店で出会った男ミッチーに興味をもち、彼の後を追います。突然ミッチーの目の前に現れて、驚かせようとしたとき、一羽のカモメが彼女の頭をつつきます。メラニーの額から滴る血。この出来事が惨劇の始まりでした。

この映画ではおぞましいほど多くのカラスが登場します。特にジャングルジムのシーンは怖いです。今度カラスを目にすることがあれば、もう怖くてそーっと逃げ出してしまうかもしれません。トラウマになること間違いなしです。

こういうジャンルの映画って女性の怖がり方、叫び方が映画を盛り上げます。 例えば1933年の『キング・コング』のコングが目の前に出てきたときのアンの叫び声。あの叫び声や身体をよじらせる演技は素晴らしいです。私たち観客のコングに対する恐怖心を高めています。メラニーを始めミッチーの妹や母親といった女優たちの演技はかなり良いです。鳥の襲撃に対して極度におびえる様子は、鳥に対する恐怖心をあおる以上に人間の狂気を感じて恐ろしくなります。

それでは良い週末をお過ごしください。

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無知という罪


『三重スパイ』の予告編は0:50あたりです。

家族のことって意外と知らないです。特に家庭外の話になると、まったく分かりません。『三重スパイ』では夫が具体的に何をしているのか知らない女性が登場します。僕自身もこの映画で描写している1930年代のヨーロッパ政情をあまりよく知らないので、その女性アルシノエと同じような立場で見ました。

アルシノエは家で絵を描いていることが多く、あまり外に出歩きません。なので、世間のことをあまりよく知りません。世間を知るパイプとなる夫は常に人と距離を置いて話します。そのとき彼の顔はポーカーフェイスで相手を罠にはめようとしているようです。それでもアルシノエは夫を信じようとします。常に相手を陥れようとする夫と世間に疎い無垢なアルシノエの対比が非常に面白いです。

夫の仕事をあまりよく知らない女性を描いた作品は他にもウディ・アレン監督の『ブルー・ジャスミン』があります。この女性もアルシノエも夫がしている仕事を知らなかったために、何も知らないまま状況が暗転していく恐怖を味わいます。それがアルシノエのような世間から離れた無垢な女性であるので、見る側としては胸が痛いです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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