週末に見たい1本の映画

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ゲイであるという罪



僕の朝はフジテレビを見ることから始まります。イマドキの若い子たちの間で何が流行しているのかを知るためには欠かせない番組です。先日、『チョコレートドーナツ』を「泣ける映画」として取り上げていました。「泣ける映画」なら嫌いじゃないし、見てみようと思って観に行きましたが、僕は泣けませんでした。

僕が何度見ても泣ける映画のひとつに『崖の上のポニョ』があります。なぜ泣けるのかというと、驚くほど純粋な気持ちが描かれているからです。お魚のポニョは人間の宗介にどうしても会いたくて海の底から会いにやってきます。好きな人に会いたいから会うという純粋さにジーンときます。いやらしさも汚さもない、ただ純粋に人を想う気持ちを見ると、もう純粋になれない僕の心は大きく揺さぶられて、涙がほろっと出ます。

『チョコレートドーナツ』にも人を純粋に想う描写が多くあります。その一つがゲイバーで働くルディが血の繋がっていないダウン症のマルコを必死に守ろうとするシーンです。しかし、それ以上に印象に残ってしまうのがルディとポールのゲイカップルが迫害を受けている描写です。

・ゲイだと思われたら銃口を向けられる
・職場でゲイだとばれたらクビになる
・ゲイというだけで話をまともに聞いてもらえない

つまり、アメリカ社会がルディやポールという存在を人間として認めていないことが分かります。マルコはルディに対してハッピーエンドの物語を聞かせてほしいとねだります。しかし、映画ではルディの物語の結末は明かされません。それはゲイである限りハッピーエンドの物語は望めないというメッセージが映画に隠れているのではないかと思いました。ゲイがゲイであることをオープンにして生きるということがこんなにも痛々しいことなのかと思うと辛くなりました。

それでは良い週末をお過ごしください。

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夢あふれる冒険



アジア人初の国際宇宙ステーションの船長になった若田さんが5月14日地球に帰ってきました。宇宙に関してはほとんど無知ですが、アメリカ人やロシア人ではなく日本人が宇宙で船長を務めたというと、なんだか宇宙がとても身近になった気がします。

『月世界旅行』は1902年にフランスで公開された映画です。ライト兄弟が初飛行に成功するのが1903年のことなので、空を飛ぶこと自体が珍しい時代でした。映画では天文学者たちが月世界旅行計画について話し合っています。計画に参加することになった6人の天文学者たちは宇宙砲という巨大な大砲の砲丸に乗って月に向かいます。

スペースシャトルも飛行機も存在しなかった時代の人びとにとって、月は手の届かない遠い世界でしかありませんでした。そのため月に対してさまざまな想像が膨らみます。たとえば日本の古典『竹取物語』では、月を天人が住む穢れのない美しい世界として描いています。

今では科学が進歩して、大砲を使って宇宙に行けないことが分かりました。もちろん天人の住む世界がないことも分かっています。21世紀を生きる僕からすると、かつて月に対して人びとが描いていた想像はかなりヘンテコだと思います。しかし、知らない世界を想像によって創造した『月世界旅行』の世界観はとても愉快で微笑ましいです。科学の知識が何もないときにしか経験できない想像の楽しさを思い出す映画でした。

それでは良い週末をお過ごしください。

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おにぎりは梅、おかか、鮭



僕はこの映画を見るとお腹が空きます。夜ご飯を食べたばかりなのに、お米を炊いて、おにぎりでも作ろうかなと思ってしまうほどです。

スシとラーメンは日本人だけでなく外国人にも人気がある日本食です。日本といったらスシというくらい、スシは世界に広まっています。しかし、日本に21年も住んでいる僕はスシ以外にもおいしい日本食があることを知っています。たとえば、たまご焼きや豚のしょうが焼き、筑前煮、鮭の塩焼きなど。『かもめ食堂』の主人公サチエは、このような日本の家庭料理をフィンランドで提供しています。

サチエが作る料理の中でも一番美味しそうなのがおにぎりです。コンビニではシーチキンや明太子、から揚げの入っているおにぎりが売られていますが、サチエのおにぎりはとてもシンプルです。梅、おかか、鮭の三種類のみ。コンビニおにぎりと比べると地味で、面白味がありません。しかし、この三種類は僕が昔から食べ慣れている味で、食べると安心します。

変わったものを毎日食べるのはきついですが、お味噌汁とごはんは毎日でも食べられます。毎日の食事は生きるために必要なエネルギーを摂取することはもちろん、ホッとするようなひとときを楽しむためにあると思います。そんな素朴な食事を提供する『かもめ食堂』を見ると、から揚げおにぎりを食べてしまった後でもホッとします。

それでは良い週末をお過ごしください。

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新しい自分の発見



一人の平凡な高校生がクモに噛まれたことで特殊な能力を発揮するように、映画の主人公たちはさまざまに変化していきます。

『カラー・オブ・ハート』の主人公デイビッドは高校生活を楽しめません。彼女もいないし、友達も少ないです。唯一の楽しみはレトロなテレビドラマを観ることだけ。いつも通りドラマを観ようとしたら、テレビの中に入ってしまいます。

現実世界から異世界に入ってしまうというのは、そんなに珍しくないテーマです。しかし、この映画が面白いのは主人公がテレビドラマの世界の中に入っていくことで、その世界がモノクロからカラフルへと変わるということです。

ドラマの住人たちはドラマの設定にない展開に驚き、怒り、泣き、感動します。戸惑いながらも、自分の新しい一面に気づいた住人たちはモノクロからカラフルになっていきます。ドラマの住人だけでなく、白黒になった主人公もまた新しい自分に気づいたときカラフルに変化します。

人って変わるのは難しいです。性格の暗かった子が明るくなりたいと望んでも、なかなか明るくなれません。本当の意味で人が変化するというのは、新しい自分を発見できた時だけなのかもしれません。自分自身の色を変えてしまうような新しい自分の発見は恐ろしいですが、この映画を見ると少しだけ楽しみになってきます。

それでは良い週末をお過ごしください。

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消したくない記憶



失恋したばかりのころは嫌な記憶ばかり思い出してしまいます。こんなことになるなら付き合わなければよかったと思ってしまうほどです。

『エターナル・サンシャイン』の主人公ジョエルは失恋の痛みを消すために自分と彼女(クレメンタイン)に関するすべての記憶を消すことにします。記憶の消去作業は新しい記憶から脳の中で再現された後に行われます。

記憶が再現されるというのは、なかなか酷です。というのは、忘れていたけれども幸せだった記憶をせっかく発見出来たのに、再現が終わると跡形もなく消えてしまうからです。どんなに悲しいことが起きても愛されていた記憶があれば、安心して生きることが出来ます。僕が記憶消去することになったら、その間ずっと深い喪失感を味わうことになると思います。

しかし記憶を完全に消去されてしまったら、その喪失感も関係ありません。クレメンタインとの記憶を完全に失ったジョエルはどうするのでしょうか。運命的な出逢いをして新しい恋愛が始まるのか、それとも・・・?見たらまた恋がしたくなるような素敵なエンディングになっています。

それでは良い週末をお過ごしください。

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