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週末に見たい1本の映画

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モンスターと人の距離



1950年代ハリウッドが制作した巨大モンスター映画は違和感だらけです。『水爆と深海の怪物』ではタコの足から誰も逃げようともせず下敷きになるのが疑問になるほどに、タコの動きがゆっくりです。

今回紹介する『極地からの怪物 大カマキリの脅威』の巨大カマキリも動きにスピードがまったくありません。ハリウッドでは着ぐるみではなく人形をコマ撮りしてモンスターを動かしているので、スピード感がないモンスターが多くなります。まだまだ技術が発展していなかったので仕方がありません。

『極地からの怪物 大カマキリの脅威』はスピード感が出せない代わりに、臨場感があります。臨場感とは今にもモンスターが人に襲いかかってきそうな感じがすることです。臨場感を演出するためには人とモンスターとの距離間が当然明確でないといけません。タコがどこにいるのか分からないような『怪物の花嫁』はダメってことです。

『極地からの怪物 大カマキリの脅威』はカマキリと人が同じ画面に映っていなくても、ドラム缶や物干し竿を使ってモンスターと人の距離が分かるようになっています。襲われる人の近くに置いてあった小道具がカマキリの場面になって映っていると、カマキリが着実に近づいているのが分かって怖くなります。

この時期のハリウッド製巨大モンスター映画はうまく出来ない所は他の部分で補って、巨大モンスターが実際にいるかのような演出を一生懸命に考えた跡が見えるので面白いです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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無知という罪


『三重スパイ』の予告編は0:50あたりです。

家族のことって意外と知らないです。特に家庭外の話になると、まったく分かりません。『三重スパイ』では夫が具体的に何をしているのか知らない女性が登場します。僕自身もこの映画で描写している1930年代のヨーロッパ政情をあまりよく知らないので、その女性アルシノエと同じような立場で見ました。

アルシノエは家で絵を描いていることが多く、あまり外に出歩きません。なので、世間のことをあまりよく知りません。世間を知るパイプとなる夫は常に人と距離を置いて話します。そのとき彼の顔はポーカーフェイスで相手を罠にはめようとしているようです。それでもアルシノエは夫を信じようとします。常に相手を陥れようとする夫と世間に疎い無垢なアルシノエの対比が非常に面白いです。

夫の仕事をあまりよく知らない女性を描いた作品は他にもウディ・アレン監督の『ブルー・ジャスミン』があります。この女性もアルシノエも夫がしている仕事を知らなかったために、何も知らないまま状況が暗転していく恐怖を味わいます。それがアルシノエのような世間から離れた無垢な女性であるので、見る側としては胸が痛いです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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やさしさに包まれる



お盆休みは遠くに出かけていたので、ブログ更新できませんでした。もう週はじめですが、ジブリ最新作について書きたいと思います。

昨年、宮崎駿監督は『風立ちぬ』を最後に長編アニメーションから手を引きました。宮崎監督のアニメーションの魅力は動きです。たとえば、『風立ちぬ』での関東大震災のシーン。地面が波のようにグワーっと大きく盛り上がって、人を飲みこむ津波のように地震の恐怖を表現しています。見えるモノの動きをそのまま捉えていません。宮崎監督にしか描けない動きがあり、その芸術を目にすると涙してしまう時があります。

対して、米林宏昌監督の作品は動きにあまり魅力がありません。米林監督の『思い出のマーニー』もクライマックスのシーンを除くと、動きに感動するシーンは少なかったです。その代わりに主人公・杏奈とマーニーとのふれあいに感動しました。

杏奈は幼いころのトラウマから自分は愛される人間ではないと思っています。人を遠ざけ、誰にも迷惑がかからないことを望む悲しい女の子です。その杏奈の前にマーニーが現れました。人を寄せつけなかった杏奈が初めてマーニーを受け入れます。『思い出のマーニー』は宮さんの作品のようにダイナミックな動きはありません。しかし、マーニーと共にゆっくりと心を癒す主人公の姿には元気がもらえます。

それでは良い週末をお過ごしください。

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50年代パリの美しさ



パリを描いたアメリカ映画って多いですよね。僕のブログでは『麗しのサブリナ』『世界中がアイ・ラヴ・ユー』『ミッドナイト・イン・パリ』の三作品をパリが出てくる映画として紹介しています。どの映画を見てもパリが創作の意欲をかきたてる場所であり、キラキラと輝く美しい場所であるのが分かります。

『ジュリー&ジュリア』は生きた時代も場所も異なる2人の女性が主人公です。現代のニューヨークに生きるジュリーは本のレシピをすべて作ってブログにアップし始めます。本の著者はジュリア・チャイルド。彼女が本を執筆していた1950年代に焦点を当てています。ジュリアはその時代のパリでフランス料理の学校に通っており、アメリカ人の為のレシピ本を執筆します。

映画の冒頭から2人を対比しているのですが、2人が住む世界の映像が全く違います。ジュリアが生きる1950年代のパリは『ミッドナイト・イン・パリ』のような暖色系の色づかいで描かれています。ジュリーは現代のニューヨークに住んでいるので、全体的に灰色がかっていて画面が汚れています。

古風なスタイルが好きな僕にとっては、ジュリアがいるパリのシーンをずっと見ていたかったです。画面には温かみがあって、街並みや車、衣装を見るとワクワクします。灰色の世界に疲れてしまったときは、いつもジュリアの世界にお世話になっています。

それでは良い週末をお過ごしください。

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史上最低の怪物



『GODZILLA ゴジラ』面白かったです。ゴジラの格好よさを平成ガメラシリーズや『大アマゾンの半魚人』、『大怪獣バラン』などと比較しようと思ったのですが、やめました。

ここでは史上最低と称賛する人も多いエド・ウッド監督の『怪物の花嫁』を紹介したいと思います。エド・ウッドと聞くとジョニー・デップ主演の『エド・ウッド』を思い出す方もいるのではないでしょうか。映画を作ることが大好きで、作ることが出来ればそれで良いという映画監督です。それは『怪物の花嫁』を見るとよく分かります。

『怪物の花嫁』の見所は巨大タコが人を襲うシーンです。巨大といっても人間大サイズで、『水爆と深海の怪物』 (1955)のタコの大きさとは比べ物になりません。大きさだけでなく、動きの面でも『水爆と深海の怪物』に負けています。『水爆と深海の怪物』はクネクネと自由自在に動きますが、『怪物の花嫁』のタコの足はまったく動きません。動いたとしても数本で、上に持ち上がるのみです。

『水爆と深海の怪物』のタコを創り、動かしたのはSFXの巨匠ハリーハウゼンです。ハリーハウゼンは『原子怪獣現わる』のリドザウルスや『シンドバッド黄金の航海』の6本腕のカーリー像を手がけています。そんな巨匠と比較してしまったのは申し訳ないですが、もっと怪物に愛情をもって欲しかったです。

現在公開している『GODZILLA ゴジラ』は怪獣に対する愛にあふれた映画です。ゴジラの設定に不満な点はありましたが、素晴らしい造形と動きを見ることが出来ますよ。

それでは良い週末をお過ごしください。

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