週末に見たい1本の映画

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可愛い、元セレブ女



今週はプライドの高い女が過去の栄華に苦しむという映画を紹介します。この女性、ジャスミンを演じるのはケイト・ブランシェット。彼女の顔立ちは品が良く、高貴なイメージのある美しい人です。2008年には『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でブラピの恋人、デイジーを演じていました。

オープニングは空港から始まります。そこに現れたのはお金持ちのオーラ漂う女性ジャスミン。そんな彼女が向かう先は高級ホテルではなく、なんと一般の家。ケイトのような高貴な女性が一般家庭の中にいると、ものすごく浮いてしまっていて面白い。

実は彼女、リッチな夫と離婚してしまい、無一文になってしまったのです。離婚したら慰謝料が手に入るんじゃ…というのは映画が進むにつれて分かります。なので、ファーストクラス(笑)の飛行機に乗って、妹の住む街にやってきました。裕福な生活に慣れ、セレブな奥様として生きていた彼女にとって、一般的な庶民として生きることはプライドが許しません。ことあるごとに、庶民として生きる妹や人びとを馬鹿にする発言、それどころか無視をします。

人を見下すような見栄っ張りな女性は嫌ですよね。しかし、「セレブだったからって、いい気になるなよ!」なんて怒りが込み上げてくることはありません。むしろ、彼女を可愛いとすら思ってしまいます。それはウディ・アレン監督がジャスミンを不器用で、弱さを見せることができない女性として描いたからです。高慢な女性を可愛いと思わせて、痛々しいエンディングを迎えるジャスミンを優しく見守りたくなるように導いた、ウディ・アレン監督は素晴らしいです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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明日には希望がある



チャップリンの映画って、お腹を抱えて笑えるパートと胸をしめつけるパート両方あるから、好きです。コメディパートだけだと食傷するし、悲しいパートばかり見るのは辛いです。チャップリンの作品群はそのバランスがとっても良いので、安心して何度も見ることができます。

どれも良い作品ばかりなのですが、今日紹介するのは『サーカス』です。この作品の冒頭はチャップリンの歌から始まります。そのとき画面に映るのは、空中ブランコこぎに失敗している女性が諦めそうになりながらも何度も挑戦する姿。チャップリンは、

You'll never find Rainbows, 虹は絶対に見つけられないだろう
If you're looking down, 下を見ているようなら

Life maybe be dreary,  人生は悲しいかもしれない
But never the same,  けれど、それが続くことは決してない

Some day(s), it's sunshine 晴れのときがあれば
Some day(s), it's rain, 雨のときがあるのだから

と歌っています。美しい女性の頑張る姿とチャップリンの温かい歌声にほろっとします。心が折れそうになったときは、この歌が頭の中に流れて欲しい。

そして、ほろっと涙が出そうになると、今度はチャップリンのパントマイムで抱腹絶倒します。僕の中では『サーカス』のチャップリンが一番面白いです。とくに見世物小屋のシーンはよく笑いました。生きることの喜びを味わえる、そんな一本です。

それでは良い週末をお過ごしください。

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悲しい現実の世界



白雪姫のディズニーアニメ『白雪姫』が好きな僕にとっては、なかなか見るのが辛い映画でした。なぜ辛いかというと、ハッピーエンドで終わらないからです。プリンセスというのは、どんなに辛いことがあっても夢をあきらめなければ救われます。しかし、『ブランカニエベス』の「プリンセス」はとことん救われません。

白雪姫はスペイン語だとブランカニエベスとなるそうです。おとぎ話が映画化されるときは今年公開した『マレフィセント』のように大きく内容が異なる場合があります。この『ブランカニエベス』も同様で、しかも『マレフィセント』以上に改変されています。

舞台やキャラクターの人物像が変わるのは構いません。スペインが舞台ということで、白雪姫が闘牛士だというのはユニークでいいと思います。しかし、エンディングを変えてはだめです。ディズニーアニメ『白雪姫』を何度も見ることができるのは、どんなに白雪姫の待遇が悪くても、最後には王子様が必ず現れて白雪姫を眠りから覚ますからです。

しかし、『ブランカニエベス』で白雪姫は目を覆いたくなるほど辛い経験をさせられているのに、その辛さが幸せに変わりません。白黒サイレント映画の魅力はたっぷり詰まっていて、映像は十分に楽しめますが、ストーリーを追うのが辛くなってきます。特にエンディングで白雪姫が見世物になる場面は悪趣味すぎです。夢の王国の外では奇跡が起こることは少なく、現実は残酷だということを見せつけられて、ただただ悲しかったです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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地球は美しい星



竹取物語を読んだり見たりすると、かぐや姫の感情ってよく分かりません。お上品で物静かな、まるで人形のようなイメージです。この映画はどうかというと、かぐや姫の「生」を強調しています。なので、かぐや姫がものすごく感情豊かなんです。

かぐや姫が初登場するところも、翁が竹をスパッと切ったら、ちょこんとかぐや姫がいるという感じではありません。地面から花が開くように登場します。そして、その小さな小さなお人形さんがおうなの手によって人間の赤ちゃんサイズに大きくなっていきます。美しい着物を身にまとった色の白いお人形さんから、顔や体が真っ赤の赤ちゃんになるというところ。かぐや姫が地面から芽吹き、女性の手によって産声をあげる。生を強調しているのが分かります。

まさしく従来のイメージであった無機質な月ではなく、四季が移ろう自然豊かなイメージ。なので、自然と切り離されると、戸惑い怒ります。そして自然に反すること(眉毛を無理やり抜いたり、お歯黒にしたり)を嫌い、本来の人間らしい生き方を望む。それなのに、都の人から化け物と呼ばれます。そのときのかぐや姫の悲しみと心の爆発を描いたアニメーションは素晴らしいです。

それでは良い週末をお過ごしください。

(アメリカでは先月17日に公開したらしく、辛口映画批評サイトRotten Tomatoesでは100%支持されています。日本では赤字だと言われた今作ですが、海外では受けて、ジブリが次回作を作ってくれたら嬉しいです。)

ハリウッド版予告編

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邦題に惑わされないで



日本国外の映画作品の邦画タイトルにはがっかりすることが多いです。例えば、メリル・ストリープ主演の映画It’s Complicated(複雑である)は『恋するベーカリー』となっています。しかもベーカリーってそもそもパン屋のことで、人のことを指しません。英語としてもめちゃくちゃです。

この映画『恋愛小説家』もふざけた邦題だと思います。原題のAs Good as It Getsには二つの意味があって、1つは「最高に素晴らしい」。2つ目は「これが限界」という意味です。それなのに、恋愛小説家なんてタイトルにしちゃった。これじゃあ、『キューティー・ブロンド』のようなキュートなラブコメを期待して観る人が多くなってしまいそうです。

しかし主演はジャック・ニコルソンで、相手役はヘレン・ハントという良作に出演の多い役者です。たしかにジャックが演じる中年男メルヴィンは極度の潔癖症なので、そこにコメディ要素はありますが、それ以外はあまりコミカルでないです。

どちらかというと、現代アメリカ社会になじむことが出来ない人たちをみつめたヒューマンドラマになっています。目の前にある壁に悩み苦しみ、その壁をそれぞれがそれぞれの方法で乗り越えるまでを丁寧に描いた作品です。世の中はそんなに優しくない、むしろ残酷であるということをきちんと描いているからこそ、困難を乗り越える主人公たちと一緒に穏やかな気持ちになれます。

それでは良い週末をお過ごしください。

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