週末に見たい1本の映画

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モンスターと人の距離



1950年代ハリウッドが制作した巨大モンスター映画は違和感だらけです。『水爆と深海の怪物』ではタコの足から誰も逃げようともせず下敷きになるのが疑問になるほどに、タコの動きがゆっくりです。

今回紹介する『極地からの怪物 大カマキリの脅威』の巨大カマキリも動きにスピードがまったくありません。ハリウッドでは着ぐるみではなく人形をコマ撮りしてモンスターを動かしているので、スピード感がないモンスターが多くなります。まだまだ技術が発展していなかったので仕方がありません。

『極地からの怪物 大カマキリの脅威』はスピード感が出せない代わりに、臨場感があります。臨場感とは今にもモンスターが人に襲いかかってきそうな感じがすることです。臨場感を演出するためには人とモンスターとの距離間が当然明確でないといけません。タコがどこにいるのか分からないような『怪物の花嫁』はダメってことです。

『極地からの怪物 大カマキリの脅威』はカマキリと人が同じ画面に映っていなくても、ドラム缶や物干し竿を使ってモンスターと人の距離が分かるようになっています。襲われる人の近くに置いてあった小道具がカマキリの場面になって映っていると、カマキリが着実に近づいているのが分かって怖くなります。

この時期のハリウッド製巨大モンスター映画はうまく出来ない所は他の部分で補って、巨大モンスターが実際にいるかのような演出を一生懸命に考えた跡が見えるので面白いです。

それでは良い週末をお過ごしください。

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